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日本映画

「重力ピエロ」を視聴。あらすじ・感想

映画「重力ピエロ」を観ました。加瀬亮さんが出ていると見応えのありそうな映画というなんだか勝手なイメージがあるのですが、この「重力ピエロ」も見ごたえありけっこう好きな映画でした。

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伊坂幸太郎さんの小説「重力ピエロ」を映画化。「重力を背負った家族の愛」を描いた物語です。
一体この家族にある過去の壮絶な秘密とは?それは予想を超える重い過去でした。

[colored_box color="green" corner="r"]あらすじ[/colored_box]
遺伝子研究員の兄・泉水(イズミ)と絵の才能があり壁の落書きの清掃業務の仕事するイケメンの弟・春(ハル)顔も才能もまったく似ているところのない2人。
母はすでに亡くなっていた。

兄弟2人で家に帰ると父はいつも言う「2人で遊んできたのか?」
それくらい小さい頃から中のいい兄弟だった。しかしそこに壮絶な秘密があった。

街では、連続放火事件が起きていた。
壁の落書きを消す仕事をしている春はその落書きの近くで必ず放火事件が起きていることを発見する。さらにその落書きの頭文字は遺伝子配列暗号を意味していた。

2人で放火犯をつかまえようと言う春。
しかし実際に放火をしていたのは春だった。

時は24年前、母とベビーカーに載った泉水。帰ってきて家に入ったちょっとしたスキを狙って男が家に侵入してきた。連続レイプ魔だった。

そのレイプ魔がまだこの町に住んでいるという情報を聞いた泉水。
探偵を雇って彼の所在を調べる。

春を放火にまで駆り立てたものはいったい何なのか?
母はなぜなくなったのか?過去にあった家族の壮絶な過去とは?

[colored_box color="green" corner="r"]感想[/colored_box]
いくつかの謎を中心にストーリーが進んでいくので謎が気になりどんどん目が離せなくなってくる映画でした。

壮絶な重荷を背負った家族が笑顔でいようとする姿。
父・泉水・春、残された3人の男家族。その家族の男同志ならではのそっけないけれど、お互いを大切に思う愛情。
母が生きていたころのまだ兄弟が幼かった頃の幸せな思い出。

そんな家族の姿が深く印象に残る作品です。

兄弟が実家に帰ってきた時、父は2人に言います。
「父さん癌だった」

あんな重要なことをあんなサラッと言って・・・とぼやく兄。
「本当に深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」と春。

サーカスのピエロがブランコを飛び移る時ふわっと身体が浮き、重力から自由になる瞬間
「楽しそうにしていれば地球の重力なんて消してしまえる」
タイトルの「重力ピエロ」にはこのような意味が込められているようです。

どんなに深刻な時でも子供の前では笑顔でいてくれた父と母。
それは必死に作っていた笑顔かもしれない。でもそんな笑顔だからこそ美しい。
そして、そんな笑顔にとても似合うのがお父さん役の小日向文世さん。
彼の笑顔はいろんなものを背負って、それでも笑顔でいる姿の美しさを教えてくれます。

加瀬亮さん演じる泉水は真面目な研究員の兄。
いつもはまじめで穏やかな兄が弟のために殺人を犯そうとまでする
その決断までの迷いのなさ。

子供時代の2段ベッドでの泉水と春。泉水に「レイプって何?」と聞かれ必死にごまかそうとする泉水少年の姿。泣けます。

壮絶な出生の秘密を持ち、想像を絶する苦悩を心に抱え、それを表に出さず、抱え込む弟役の岡田将生さんもよかったです。

ただし、なぜレイプ犯の子とわかっていたのなら春を産んだのか?そのあたりは深く触れられていません。

ただこの映画で伝わってくるものはとてもあります。
家族4人のキャストがとても素晴らしかったです。

重いテーマを扱っているにも関わらず映画を見た後は前向きな気持ちになるような映画でした。伊坂幸太郎さんの原作は読んでいなかったのですが、読んでみようと思いました。

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