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老後を考える・老後の生き方

NHKスペシャル「老人漂流社会~老後破産の現実」を観て老後について考える 「長寿という悪夢」再放送や動画の配信を視聴するには?

2019/05/23

2014年9月に放送され「老後破産」という言葉が多くの反響を呼んだNHKスペシャル「老人漂流社会~老後破産の現実」

先日オンデマンド配信でNHKスペシャル老人漂流社会シリーズを視聴して、個人的にかなり衝撃を受けましたのでご紹介いたします。

また動画配信サービスなどで現在も視聴が可能となっていますので、視聴法なども併せて紹介します。

放送内容

いま一人暮らしの高齢者が約600万人。その多くが年金収入に頼っている。

しかし、年金収入が年間120万円未満が半数近く(46%)

そのうち生活保護を受けているのは70万人。

200万人あまりが厳しい収入の中で、生活保護を受けずに暮らしている。

貯蓄も少なく、医療や介護を十分に受けられない老後破産の高齢者が数多くいる。

その現実を追った。

月6万円の年金で暮らす80代の男性

都内で暮らす80代の男性を取材。
がんを患っており、医療費が重い負担となっている。
その金額は毎月3万円。
預金を切り崩して暮らしている。
しかし、このままいけば預金も5年くらいでなくなってしまう。
頼れる家族もお金もない。

このような老後破産の現実が広がっている

年収が生活保護水準を下回る人が半数ほどにのぼる。
年金だけでは安心して暮らせない。

都内80代男性

都内で一人暮らしをする田代孝さん83歳。

月10万円の年金でアパートの家賃は6万円。
残り4万円で光熱費、食費を賄っている。

年金支給日の前になると現金が底をつく。
残り100円。

1日500円以下のきりつめた生活でも電気代が払えなくなった。
そのままになっている。

40代半ばで独立し飲食店を経営、赤字、倒産。貯金もなくなった。
仕事ひとすじで結婚もしていない。

働いていたころ、老後のことは心配していなかった。

「まさか、自分がこんなになるとは」

電気も消され、病院に行けず、毎日の食事は冷や麦だけ。

日中は時間をつぶすために、市のセンターに行き、ひどい体調を抱えながらただ横たわって時間が過ぎるのを待っている。

夜になると電気の付かない我が家家に帰る。
ガスの明かりをたよりに食事の準備をする。

夜の食事は冷や麦。ここ数日冷や麦しか食べていない。

今の暮らしを知られたくないと、人付き合いも避けるように。

「金がなかったら誰も見向きもしてくれないですよ。」

これからどうやって暮らしていくのが先が見えない。

東京北区82歳女性

都内在住の82歳の女性は月8万円の年金で暮らす。
訪問介護を利用しているがリウマチが悪化し自由に外を歩くこともできない。

毎朝1時間掃除洗濯の介護サービスで月3万円。

歩行器がなければ一人で歩くこともできないが、きりつめている。

生活費に余裕がなくなったのは2年前夫が亡くなってから。

それまでは夫と合わせて国民年金が13万円。困ることはなかった。
しかし、夫がなくなり、6万円あまりになった。

たよりにしていた一人息子は7年前に病気で突然亡くなってしまう。
46歳。息子が生きていたころは老後の心配などはしていなかった。
なんとかやってくれるだろうくらいに思っていた。

しかし、現在赤字は毎月3万円。預貯金を切り崩して生活してきたが、残りは40万円ほど。

ほとんど外に出ることもできず日中のほとんどを家の中で一人過ごしている。

地方で急速にすすむ高齢化

これらは都会ならではの現実ではない。地方でも急速に高齢化が進んでいる。
秋田県高齢化率が全国で最も高い秋田県。
コメ農家の84歳女性。自営業の多くは国民年金。

40年間国民年金を満額払うと約6万4千円/月になるが、払えない時期があるとその支給額はさらに減る。

番組に登場した秋田県の84歳の女性の年金支給額は2万5千円。

夫が15年前病気で亡くなった。
心筋梗塞で倒れ10年あまり入退院を繰り返してきた。
医療費の支払いが家計が赤字続き年金保険料を払う余裕がなかった。

食費に回すお金がほとんどなく、山でとった山菜などをおかずの材料にしている。

光熱費を払うと手元に残るのは1万円ほど。食費は毎月4千円。
魚は川からとってくるという。

問題点は?

医療や介護の費用は低い額の年金で暮らす人にとって重い負担となっている。
今、生活保護も問題になっているが、このような厳しい生活をしながら生活保護をもらっていない人も多い。
それは家や少しでも貯金があると生活保護を受けることができないという問題もある。

最低限度の生活が保障されているとは言えない状況。

さらに問題なのが医療費の一律負担。

このしくみを変えていなかない限り現在苦しんでいる方が救わる道は遠そうだ。

■重い医療費1割負担
病院で75歳以上の高齢者が支払う医療費は収入にかかわらず1割負担。

医療費が重い負担となっている。これ以上病気が悪化したらどうしたらいいのか?
さらに田んぼや自宅をもっていると生活保護を受けることができない。

頼れる人もいないし、兄弟もみんな亡くなり、お金がなくなってもどこからも借りるところはない。介護サービスも1割負担。それすら払えず、掃除洗濯サービスを我慢している高齢者が少なくない。

■年金などの社会保障制度が時代に追いついていない
国民年金制度ができたのはいまから50年以上も前、子ども同居するのが当たり前の時代。高度成長、子どものに養ってもらうのが前提だった。

しかし、一人暮らしの高齢者が増えた現在の生活実態に即していない。

番組を視聴した感想

見ていた間中、心が痛かった。必要な介護サービスすら切り詰める生活。
すべてが悲惨で、ここから抜け出すのは容易ではない。

決して、かわいそうとかいう上から目線ではない。

というのも、この方たちもおそらく私の年齢の時には自分がまさかこのような老後を過ごすとは思っていなかったのだから。

自分も他人事ではない。

そうなる可能性がある。想像するだけで苦しい。

しかし、ふと思ったのが「お金」さえあればほとんどすべてが解決するんだ、ということ。

電気を消され、体調がすぐれなくても病院に行けず、食べるものもなく、やることもなく寝るだけで1日を寝てすごす。でもお金さえあれば、電気もつき病院にもいけ、好きなものを食べられ、やりたいことを始めることができる。

老後の問題の多くは「お金がない」ことに起因している

本当に当たり前のことなのですが、その当たり前のことが体感として襲ってきます。

おそろしいのが、ここに出てくる方々はすでに高齢者という年齢の方々ですが、ほんの数年前までは自分がこのような状態になるとは思ってもいなかったということです。

決して40代、50代というころから困窮していたわけではなく、逆に夢のある安泰な老後の姿を想像していたくらいです。

いずれの人にも共通しているのが、想定外のあることがきっかけであっというまに下流老人になってしまったのです。

たとえば病気、失業、離婚、配偶者の死。

とくに配偶者の死は経済的にも大きな打撃を与えます。

2人なら年金収入が12万円以上入ってきていたものが、1人になったとたん6万円近くになってしまう。だからといって一人になったことで生活費は半分にはなりません。

どなたにも起こりうる想定外の事態。

いま大丈夫だからこの先大丈夫とはだれも絶対に言うことができないということです。

ただし、唯一そのリスクを減らせるのが「貯金」だと思います。(すごく現実的な結論ですが)

番組を見たからと言ってこれと言った解決策が示されるわけではありませんが、老後に漠然とした不安があるという方、何か始めたいけどなにをしていいかわからないという方に老後を考えるきっかけの1つとして視聴をおすすめします。

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※この記事の情報は2019年5月13日時点でのものです。最新の配信状況はU-NEXT公式サイトでご確認ください。

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