山田洋次監督が「男はつらいよ」以来20年ぶりに手掛けた人情喜劇が「家族はつらいよ」です。
2012年の監督作「東京家族」と同じメンバーが再集結。
3世代同居家族でおこる熟年夫婦の離婚騒動勃発を機に家族それぞれが右往左往する姿を軽妙なタッチで描きます。
これまで2016年3月に第1弾「家族はつらいよ」が公開。
2017年5月には「家族はつらいよ2」、2018年には第３弾となる「妻よ薔薇のように 家族はつらいよ３」が公開されました。
家族はつらいよ1
3世代同居の平田一家。その主である周造（橋爪功）は定年退職し酒とゴルフなど悠々自適な生活を満喫していた。お気に入りのママ（風吹ジュン）がいるいきつけの居酒屋でいつものように酒を飲み、家に帰ってくると妻（ 吉行和子）から今日は誕生日であることを聞かされる。
欲しいのもを聞いてみると妻は離婚届をつきつけ、ここに印鑑を押してくれるのが私の望みですと言ったのだった。
家族はつらいよ2
第1弾で熟年夫婦の離婚騒動をめぐって大騒動を繰りひろげた平田家の数年後を描く第２弾。
老人夫婦の離婚騒動に翻弄された家族が、今度は周造（橋爪功）の免許返納をめぐって大騒動！
周造の運転があやうくなったことで免許を返納したほうがいいのではないか？という家族たち。
しかし、周造はその話を聞くと大激怒！
「家族の悲喜こもごもを描いた喜劇映画の第二弾！今回もドタバタすったもんだの騒動が巻き起こる。
妻よ薔薇のように
幸之助の妻・史枝のへそくりが泥棒に盗まれてしまった。
「俺の稼いだ金でへそくりしてたのか」と嫌味を言う幸之助。
それを聞いて、史枝は我慢の限界に達し家を飛び出してしまう。
残された夫たちは、何もできない家事に大混乱！
感想
老いや家族などをテーマに据えながら、昭和の時代の不器用なお父さんの姿や3世代同居家族の本音などが軽妙なタッチで描かれていて飽きずに楽しめました。
年齢を重ね、思うようにいかない体や日常。そんなだれでもある悲劇を笑いにかえる山田洋次監督。
一見、どこにでもあるようなホームドラマでありながら、もう今の日本のテレビではどこでも決して見れないようなドラマでもあります。
まさに昭和の時代のザ・日本映画ともいえる作品です。
それぞれのテーマは
「熟年離婚」
「無縁社会」
「主婦への賛歌」
となっています。
家族の悲喜こもごもを笑いと涙で描くまさに人情喜劇の王道。
昭和の香り漂う家族の物語はなぜか見るとほっとさせられます。
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※このページの情報は2018年12月13日現在のものです。変更となる場合がありますのでご了承ください。