「マイ・ブルーベリー・ナイツ」感想
2019/01/23
少し前にHuluで見た映画「マイ・ブルーベリー・ナイツ」の感想です。監督はウォン・カーウァイ
公開は2007年で香港とフランス合作映画です。当時おしゃれな映画ということで女性誌などによく取り上げられていたような記憶があります。
私は以前ウォン・カーウァイ監督が大好きだったのですが、この映画は観ていませんでしたのでHuluに入ってきてくれてやっと視聴することができました。
ウォン・カーウァイ監督というと香港の混沌とした街並みと殺し屋とか訳アリな女性とかそういうイメージが強いですが、この映画はうってかわってアメリカを舞台に恋愛ストーリーを描いた恋愛映画。
主人公はノラ・ジョーンズとカフェのオーナーのジュード・ロウ。
そのカフェではいつもブルーベリー・パイが売れ残っている。
恋人に他の女性がいることを知ってしまった主人公の女性。ジュードロウに魅かれつつも、失恋した気持ちを断ち切るため、行くあてもない旅に出て、その土地で働きながら様々な人の人生を垣間見ていく。
人生で壁にぶつかった時、ゆくあてのない旅というのに、憧れる気持ちはあると思うがなかなか実行に移せる人は少ないと思う。だからかこの映画の雰囲気にあこがれてしまう気持ちになるのかもしれないな~。
これといった事件や出来事はないんだけど、全体的に醸し出している雰囲気が好きだな。
旅の途中で出会う女性たちも美しく、人生の悲しさと美しさを余計引き立たせている。
なにげない会話がかっこよかったり、味わい深いです。そこはさすがウォン・カーウァイ監督。
全体的にまったりとしたペースで進んでいくので、その雰囲気や映像をのんびり楽しむのに向いている映画かのしれません。
ペースも穏やかなので心が少し弱った時などに見るとじんわりと染み込んでくる映画かもしれません。逆にイケイケの時に見ると物足りなく感じるかも(笑)
少し前に見たので詳細なところは忘れてしまったところもあるのですが、ほろ苦いんだけど、心が温まって前向きになれるような映画でした。