1月19日(日)スタートの2020年大河ドラマ「麒麟がくる」
その衣装デザインを担当しているのが黒澤和子さんです。
父は巨匠・黒澤明監督
戦国時代を衣装でどのように描くのか
制作現場に密着した番組「黒子の美学 “麒麟(きりん)がくる”衣装デザイナー・黒澤和子の世界」が1月2日(土)NHK総合で放送されました。(再放送は1月11日(土)午後11時~BSプレミアム)
【#黒子の美学】
▽11日(土) 午後11:00〔BSプレミアム〕大河ドラマ「#麒麟がくる」で衣装デザインを担当するのは、映画界の巨匠 #黒澤明 監督の娘、#黒澤和子 さん。その制作現場に密着!
→https://t.co/KoiAmqmuE1
#長谷川博己☆黒澤和子さんのインタビュー記事↓↓https://t.co/Njg4fUCcM7
— NHK大阪放送局 (@nhk_osaka_JOBK) 2020年1月10日
大河ドラマの注目ポイントのひとつでもある戦国時代の華麗な衣装の世界に迫ります!
「麒麟がくる」衣装デザイナー
テレビや映画の世界で活躍する衣装デザイナー黒澤和子さん
その黒澤さんの仕事の流儀が、
「黒子に徹する」
というものです。
「私は監督の頭の中を再現するだけ」
と語ります。
黒子に徹するとはどのようなことなのでしょうか?
衣装づくりの舞台裏に密着!
仕事は主な登場人物の衣装デザインと制作
今回黒澤さんがこだわっているのが「色づかい」
「戦国時代は武将たちの個性が輝いた時代。これまでになく派手な衣装になる」
五行相克説
今回大河ドラマのチーフ演出からあるアイデアが提案された。
風水の五行相克説
青(木)、赤(火)、黄(土)、白(金)、黒(水)
「万物は5つの元素からなり、それぞれ活かしあったり滅ぼしあったりする」
その考えを衣装に取り入れるというのだ。
木(青)明智光秀
土(黄)織田信長
金(白)豊臣秀吉
水(黒)齋藤道三
火(赤)徳川家康
それぞれの性質や色を武将たちの関係となぞらえた。
光秀のテーマカラーは「緑」「青」に決まった。
紋様は成長を象徴する「竹」
衣装へのこだわり
衣装づくりが行われているのは黒澤和子さんの自宅。三人の息子がアシスタント。
色だけでなく紋様にもこだわりが。
2019年8月には秀吉の衣装デザイン決めの現場にカメラが入った。
9月24日 衣装への紋様入れが始まった。
薄い黄色に白の柄。
テレビの画面ではほとんど見えないようなところにも手を抜かないのがこだわり
「奥行きが出る」
「見えないことに喜びを見つける」
衣装のためではなく作品のため。
そして、衣装で、もう一つこだわっていることが。
11月。最後の工程に入った。
スプレーをかけて衣装を汚す
人間の身体から出る水と油を混ぜたスプレーをかけて汚す
経年変化
どこから最初に切れてくるか、汚れてくるか?
人物像や、1つ1つシチュエーションを考えて想像し、古くなった感や着古した感を出すために汚す。
汚しこそが作品に命を吹き込む
黒子の美学
「面倒くさい作業をやり続ける」
大切にしている父の言葉があるという。
「衣装はそれを着ている人の性格や、過去の生活も物語る。
これは大切な事だ。それを忘れないようにしてほしい。」
スタッフは常に黒子
苦労と思ったことは一度もない
黒子として監督、役者を衣装で支える衣装デザイナー黒澤さん。
私は、これまであまり衣装に注目して大河ドラマを観るということはあまりなかったのですが、予想以上に奥深く興味深い世界でした!
「衣装」に注目すればさらに大河ドラマ麒麟がくるを楽しめること間違いなしです!
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※「“麒麟(きりん)がくる”衣装デザイナー・黒澤和子の世界」の配信は終了しました。
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黒澤和子
1954年、黒澤家の長女として生まれる。
ファッションのスタイリストとして仕事をはじめる。
映画の世界にひき入れたのが黒澤明監督だった。
衣装部助手をつとめたあと、1991年「八月の狂詩曲」で衣装デザイナーを担当
これまで手掛けた主な作品は
2002年 たそがれ清兵衛:山田洋次
2003年 座頭市:北野武
2008年 歩いても歩いても:是枝裕和
2018年 西郷どん(NHK大河ドラマ)
2019年 映画万引き家族で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞