今後さらなる人口減少が加速する日本社会。
一方で今、賃貸マンションやアパートの建設が相次いでいるといいます。
人口減少社会の中で、なぜマンションやアパートの建設が伸びているのか?
そこには、ある思惑が働いていた。
9日放送クローズアップ現代+ではその真相に迫る「過熱する不動産投資に異変!賃貸住宅ビジネスの深層」が放送されます。
不動産投資を始める前に知っておきたいこととは?
「夢の家賃収入」の落とし穴!不動産投資や賃貸経営に興味がある方、必見です!
【今夜10時】
土地と建物をゼロから購入して賃貸アパート経営を行う「ランドセット」と呼ばれる投資手法。
オーナーになれるチャンスが広がる一方、リスクも高く、赤字経営に陥るケースや契約トラブルも増えています。#クロ現プラスhttps://t.co/vKyNV5xv94— NHK「クローズアップ現代+」公式 (@nhk_kurogen) 2019年10月8日
放送内容
老後資金の不安が取りざたされる中、投資手法の1つとしても注目が集まる「不動産投資」「賃貸経営」
しかし、成功の陰で失敗し、多額の借金を抱える人も。
現在のアパートマンション建設急増の大きな理由の1つとされるのが「ランドセット」という投資手法の広がりだという。
「ランドセット」とは一体どのような手法なのか?
ランドセットというのは、ランド(土地)と建物をゼロから購入し、賃貸経営をするというもの。
これまで賃貸アパートのオーナーは自分が所有する土地にアパートを建てて賃貸経営するというケースが多かった。
しかしランドセット投資により、土地を持たない人にもチャンスが広がることになった。
一方、それにより借入額が増え、借金や赤字に苦しむオーナーが増えている。
ランドセットが増えた背景
ある住宅メーカーは2017年の新規契約のうち28%がランドセットだという。
ランドセットが増えた背景には低金利時代に融資先を求める金融機関の存在があった。
・オーナー
・金融機関
・賃貸住宅メーカー
資産を増やしたいオーナー、融資先を求める金融機関、売上を上げたい賃貸住宅メーカー
3者の思惑により広がった「賃貸住宅ビジネス」
ランドセットの危険性
ランドセット投資により、多額の借金をして土地と建物を購入し賃貸経営をしてもその借金を回収できるのは数十年後。
それまでに環境や経済事情が変化して当初想定していたより家賃が下落し、予定通りに回収できない可能性がある。
するとローンを抱えて破産せざるを得ないという最悪の事態に陥る可能性がある。
このような事態を招いた背景に、賃貸住宅業者が家賃下落などのリスクを十分にアパートオーナーに説明していない可能性を指摘。
事態を受けて地方銀行は方針転換に乗り出し、今後ランドセット投資は減少していくことが想定されるが、ランドセットに限らず、アパート経営を考えているオーナーは「大丈夫だ」という住宅メーカーや不動産業者の説明をうのみにせず、知識を身に付けること、リスクを十分に想定すること、などの対策が必要になってくる。
番組では、過熱する賃貸住宅ビジネスの裏側にせまるとともに、不動産投資のリスク、対策について考えていく。
再放送について
「クローズアップ現代+」はその週に放送された中から反響の大きかった回を毎週1つピックアップして「クローズアップ現代+選」として金曜日の深夜に再放送しています。
クローズアップ現代+選
毎週金曜 26:10~
何が放送されるかは金曜日の午後以降に番組表等で発表されます。
こちらでもわかり次第更新いたします。
※今回のクローズアップ現代+選は「ディープインパクト 名声いつまでも」になりました。
見逃し動画
クローズアップ現代+の見逃し動画は基本的には放送翌日よりNHKオンデマンドや動画配信サービスU-NEXTなどで視聴することができます。
U-NEXTでは過去2週間分のクローズアップ現代の放送を配信しています。(放送から2週間をすぎると配信は終了します。)
※ただし、権利関係などにより配信されない回がある場合もあります。
9日放送の「過熱する不動産投資に異変!賃貸住宅ビジネスの深層」の配信がスタートしました。
10月10日時点でのクローズアップ現代+配信作品
「大規模停電のリスクにどう備えるか~検証・台風15号~」(10/15まで)
「追跡!ネット通販 やらせレビュー」(10/16まで)
「相次ぐ老人ホーム閉鎖 “終(つい)の住みか”で何が」(10/17まで)
「過熱する不動産投資に異変!賃貸住宅ビジネスの深層」(10/23まで)
※それぞれ放送日より2週間で配信は終了しますのでご注意ください。
終了しました。
※この記事の情報は2019年10月10日に更新しました。最新の配信状況はU-NEXT公式サイトでご確認ください。