2019年3月30日(土)午後9時よりNHKで渡辺謙さん主演「浮世の画家」が放送されました。
NHK 総合 03/30 21:00 土曜ドラマ「浮世の画家」 #nhkgtv #浮世の画家 https://t.co/okFLX1DwUn
— NHK総合 (@NHK_GTV) 2019年3月30日
ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロの小説「浮世の画家」の映像化。
戦後の日本を舞台に、引退した老画家の謎と悲哀に満ちた人生を通して浮かび上がる人間の弱さ、そして愛しさ。
ここからはあらすじ・見どころや、見逃し動画のお得な視聴方法をご紹介いたします。
再放送・見逃し動画
2019年3月30日(土) 午後9時~
再放送
現在、再放送の予定はありません。
見逃し動画
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あらすじ
かつて画家として名をなした小野益次(渡辺謙)
目下の悩みの種は次女・紀子の縁談。
なぜか縁談を断られ続けている。
そんな次女に新しい縁談が持ち込まれた。
相手は美術評論家・斉藤博士の長男だ。
お互いに美術界で名をはせた者同士、斉藤博士とは古い知り合いでもある。
しかし、長女の節子(広末涼子)は次女の破談の原因が小野の過去に原因があると言い、何かしら手を打っておいた方がいいと指摘する。
一体小野の過去に何があったのか?
小野の過去
なぜ彼は画家を辞めたのか?戦時中何があったのか?
記憶をたどり人生を振り返っていくと、見えてきたのは軍国主義のもとそれを正義と信じた画家の姿だった。
師匠との確執
弟子たちからの批判
自らの戦争責任と向き合う老画家。
人は自分の人生とどう決着をつけるのか?
後悔もあるし、自分の信じた正義を貫き通したという想いもある。
さまざまなものがないまぜになり苦悩する画家の姿が浮かび上がっていく。
見どころ
過去の記憶をたどっていく主人公の老画家・小野益次
幼いころから画家を志していた小野は、軍国主義のもと、戦争画家として名をはせていく。
しかし、戦争協力者としての過去が重くのしかかる。
かつての弟子たちに会いに行くとそこに待っていたのは、戦争を起こした世代への敵意と批判だった。
過去の過ちを謝罪する小野。
そこには、戦争責任に悩む男の姿があった。
しかし、物語は意外な展開へ。
自らを高名な画家と語る主人公だが、小野が自ら古い知り合いとかたり、次女の縁談相手の父である斉藤博士は小野のことをよく知らないと言う。
小野の語ることと事実との食い違い。
本当に小野は高い地位にあった画家だったのだろうか?
本当に彼は真実を語っているのだろうか?
謎解き、ミステリーの吸引力。そして驚きの結末!
カズオ・イシグロ氏の小説の魅力は謎に引き寄せられ、グイグイと物語に吸い込まれていくような吸引力。
その魅力をドラマではどのように表現していくのか?
一人称で描かれる小説「浮世の画家」をどのように映像化してその繊細な画家の胸の内をどのように表現するのか?
非常に楽しみです。
感想
全体的に流れる不穏でミステリアスな雰囲気。
匂い立つような日本的な映像美、渡辺謙の演技、これぞNHKドラマと言えるような上質なドラマでした。
小説を読んでいないとちょっとわかりにくいところもありましたが、もう一度見たいと思えるドラマでした。
カズオ・イシグロ原作
2017年ノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロ原作。
日本で生まれイギリスで育った作家が「浮世の画家」に込めた思いとは?
1954年 日本の長崎に生まれる
1960年 5歳でイギリスに渡る
1982年 イギリスの文壇で作家デビュー
イギリスで作家デビュー後、2作目が「浮世の画家」となります。
5歳でイギリスに渡り、そのまま永住することになった作家が描く日本の姿。
日本の記憶を保存するために小説を書き始めたというイシグロ氏が「浮世の画家」に込めた想いとは?
世界大戦、軍国主義のもと生きた人たち。
かれらは普通の人間であった。
時代の波にのまれて流され、そして年老いていった人々。
自分の過去をそのように信じざるを得なかった人々の悲哀を描きます。
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