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海外映画

映画「ガタカ」あらすじと感想

ガタカは1997年の作品です。17年も前なんですね。主演のイーサン・ホークとユマ・サーマンがこの映画をきっかけに結婚したとかで、話題となったことは覚えています。


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なかなか評価の高い映画みたいなので、見てみることにしました。

時はそう遠くない未来、生まれた瞬間に将来なる病気の確立、能力、寿命までわかってしまう時代。遺伝子操作により生まれながらにして優れた遺伝子を持った「適正者」と自然出産によって生まれたいくつかの欠陥をもつ「不適正者」という2種類の存在がある格差社会だった。

あらすじ

自然出産により不適合者として生まれてきた長男のヴィンセント(イーサン・ホーク)。細胞診断診断の結果は心臓疾患になる確率99%、30歳で死亡という厳しいものだった。その後、両親は次の子供を遺伝子操作により出産し、完璧な適合者の弟をもつことになったヴィンセント。なにをやっても弟に勝てない少年は宇宙を空想し、宇宙飛行士になりたいという夢を持つのだった。

しかし、不適合者にとっては宇宙飛行士は夢のまた夢。適正者しかなれない職業だった。

ヴィンセントはDNAブローカーの仲介により交通事故によって脚を失った適合者ジェローム(ジュード・ロウ)の血液などの生体IDを買い取り、適正者になりすまして、宇宙局「ガタカ」に念願かない入社する。うわべ上は非の打ち所のない遺伝子をもつ人間となったヴィンセントは見事宇宙飛行士に選ばれる。しかし宇宙へ飛ぶ直前、殺人事件が起きたことにより、ガタカに警察の捜査が入るが、ガタカ内に落ちてしまった、ヴィンセントのまつ毛が見つかってしまう。

ユマ・サーマンはヴィンセントに魅かれる同僚役で出演しています。ユマ・サーマンの美しい佇まいがこの映画の雰囲気に合っています。IDを売ったジェロームとヴィンセントの静かな友情も素敵でした。

SF映画としては見た人には期待はずれ?人間ドラマとして見た人にはおおむね好評という評価みたいですね。

SF映画としてはいまいち派手さはないが、人間ドラマとして私は引き込まれました。やっと念願かなってガタカの職員になれたヴィンセントですが、決してうれしそうにしているわけではないところに不適正者としての悲しさみたいなものがあり、全体的に暗めな独特の雰囲気がよかったです。17年前だったらスタイリッシュな映画として注目されたのもわかる気がします。

不適正者が適正者になりすましてあと一歩で念願の宇宙へ。という時に、殺人事件がおこり、警察の捜査がガタカに入ることでばれそうになってしまうところがこの映画で1番ハラハラするといえばするのですが、今どきのハラハラドラマに慣れているとちょっと物足りないかなという気もしますが、全体的に美しく、悲しい物語として印象に残る映画でした。

どの登場人物に感情移入するかによってもいろんな見方ができる映画だと思いました。

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