普段なかなか触れる機会のない古典や読みたいけれどあきらめてしまった名著をわかりやすく解説してくれる番組として人気の「100分de名著」。
これまでさまざまな名著が紹介されましたが、2016年4月に放送された「歎異抄(たんにしょう)」が2017年10月にアンコール放送(再放送)されました。
「歎異抄」は鎌倉後期の僧・親鸞の教えを弟子の唯円がまとめた仏教書の1つ。
歎異抄と言われても教科書で昔聞いたことがあるような、ないような、そんな印象の方が多いのではないかと思います。
鎌倉時代の仏教書、なかなか普段触れる機会は少ないですよね。
しかし、その歎異抄こそ現代を生きる私たちのヒントになるのではないか?と番組は提言します。
作家の司馬遼太郎さんは無人島に1冊持っていくとしたら?と仮定して「歎異抄」を選んだといいます。実際戦地では肌身離さずもっていたそうです。
そう聞くと俄然興味が湧いてきますよね?
そんな数多くの知識人にも大きな影響を与えた歎異抄に迫ります!解説者
歎異抄とは
歎異抄といえば
「善人なほもつて往生をとぐ。いはんや悪人をや」
というフレーズが有名です。
善人ではなくて悪人こそが救われる!?
悪人だって救われるから善人の間違いでは?
そう思ってしまいそうですが、親鸞のこの言葉は現代に生きる私たちだけでなく、親鸞の生きた時代、当時の人々も混乱に陥れたそうです。
歎異抄は親鸞聖人の言葉を弟子の唯円がまとめたものと言われています。
面白いのは私たちは
「善人だって助かるのがら悪人はなお助かる」
という言葉を聞いて、自分のことを善人側だと考えてしまうところです。悪人というとどうしても罪を犯すような極悪人を想定して自分は善人だ。努力もしない悪人が救われるのか!なんて思ってしまいがちですが、果たして自分は本当に善人なのでしょうか?
人々の価値観を根底から変えてしまう力があるため、門外不出の書物ともいわれた「歎異抄」。100分で名著では25分×4回にわたって歎異抄を解説しています。
放送内容
第1回「人間の影を見つめて」
第2回「悪人こそが救われる!」
第3回「迷いと救いの間で」
第4回「人間にとって宗教とは何か」
動画を観るには?
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※テレビでの再放送は2017年10月に終了しました。
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※この記事の情報は2017年11月12日の情報を2019年1月25日に更新しました。更新日より日にちが経過している場合は配信が終了していることもあります。