2019年6月22日(土)午後3時より、昨年放送され大きな反響を呼んだ「100分deメディア論」が再放送されます。
古今東西の名著を25分×4回で解説するNHKEテレの人気番組「100分de名著」のスペシャル版。
2018年3月22日の放送記念日関連の特番として放送されると、放送後より再放送リクエストが殺到したと言う、第55回ギャラクシー賞受賞の話題作。
視聴者のリクエストに応えてEテレの番組を再放送する「お願い!編集長」で1年ぶりに放送されます。
通常100分枠の再放送は難しいそうですが、多くのリクエストを受けて2018年4月の再放送以来、1年ぶりに再々放送が実現!
再放送
2019年6月22日(土) 15:00~16:40
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4人のプレゼンテーターがそれぞれメディア論を考えるための1冊の本を取り上げる。
司会は100分de名著でおなじみ伊集院光さん
プレゼンテーターは、堤未果さん、中島岳志さん、大澤真幸、高橋源一郎さんです。
メディアについて考えるための名著4冊をとりあげ、より深くメディアの本質に迫っていきます。
第1章 世論とメディア
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「世論」ウォルター・リップマン
プレゼンテーター 国際ジャーナリスト・堤未果
第1章では「ステレオタイプ」について取り上げる
人は知らず知らずのうちに自分が作り出した疑似環境の中で行動し、その結果現実を動かしている。
「われわれはたいていの場合、見てから定義しないで定義してから見る。」
人はものを見る時、手持ちの型に当てはめてものを見ようとしてしまう。
さらに、育った環境や教育でそれぞれがもつステレオタイプは異なる。
人々はいくつも色眼鏡を持っていて、自分のステレオタイプに近いものを正しいと判断する。
このようにして形作られている世論。実際は疑似環境で現実を把握している。
人は周りの物事を全部見ることも把握することもできない。知ったような気になっている。
新聞も作る側にステレオタイプがあり、その中でさらに事実の中の一部を切り取っているにしか過ぎない。
忠実なメディアというのは幻想だということを知るべきである。
第2章 なぜ偏向報道は生まれるのか
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「イスラム報道」エドワード・W. サイード
プレゼンテーター 中島岳志
なぜここまでアメリカはイスラムを嫌うのか?
その背景にあるものを探る。
西洋人が自分たちの正当性を確認するために「オリエント」のイメージをつくりだした。
東洋は文化的に遅れている。
この物の見方がさまざまな学問分野で蔓延しているという。
第3章 メディアと「空気」
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「空気」の研究 山本七平
プレゼンテーター 社会学者 大澤真幸
山本は、多くの人がその場の空気を非常に気に掛けることに注目
空気が日本人の意思決定にどう作用するのかを考えていく。
誰が見ても非合理であった戦艦大和の出撃に関わった意思決定に関しても「空気」が支配していたと分析する
さらに現代の無責任体制を生む空気は企業の不祥事にも当てはまると指摘する。
第4章 メディアの未来
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「1984年」ジョージ・オーウェル
プレゼンテーター 高橋源一郎
1949年に出版された近未来小説のベストセラージョージ・オーウェル「1984年」が今再び注目を集めている。
すでに1984年をすぎてしまっている今となっては過去となっている作品だが、今の現実に非常によく似ていると指摘する。
「1984年」ディストピア=ユートピア(理想郷)の反対、暗黒世界について描いた小説の代表だがこれを超えるものはないではないか。
私たちが暮らしている世界にすごく似ていると思うとゾッとすると高橋さんは言う。
多角的な視点から名著を読み解き、「メディアとの向き合い方」について考察する。
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※この記事の情報は2019年6月22日時点でのものです。最新の配信状況はU-NEXT公式サイトでご確認ください。