40歳になった市川海老蔵さんに密着したNHKプロフェッショナル仕事の流儀「宿命を背負い、歌舞伎に生きる～歌舞伎俳優・市川海老蔵～」が2018年10月29日に放送されました。
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— プロフェッショナル仕事の流儀 (@nhk_proff) 2018年10月29日
新たなステージに立つ海老蔵さんの覚悟と挑戦を追います。
放送内容と視聴した感想、再放送予定や動画を視聴する方法について以下でご紹介していきます。
再放送と動画配信について
再放送は現在のところ予定はありません。
動画はNHKオンデマンドや動画配信サービスなどで配信中です。
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放送内容
5年前、父である12代目市川團十郎さんが亡くなった。
父のことに思いをはせることが多くなったという海老蔵さん。
「歌舞伎に迷惑かけたくない」
「歌舞伎のためにやっていきたい」
350年の伝統を受け継ぎ、発展させていく責務があった。
父として、師匠として
昨年、海老蔵さんの息子・勸玄くんが歌舞伎の未来につながるある宣言をした。
「歌舞伎の道に進みたいと思います」
受け継がれてきたものを次の世代へ。
父として、師匠として、新たなる挑戦が始まっていた。
成田山での10年に一度の大舞台。
10年前、今は亡き團十郎と共演した海老蔵は子獅子だった。
今の歌舞伎の原型をつくりあげた初代市川團十郎。
江戸時代から脈々と続く350年の歴史を一手に背負う海老蔵さん。
歌舞伎の家に生まれたことは自分が選んだことではない、
しかし、何か役目があって出てきていると考えている。
40歳の覚悟
「少しずつ理想に近づきたい」
その言葉を日々実践している。
所作の美しさや演技の幅を広げるために1日も休まずストイックなトレーニングを行う。
しかし、自分の芸を磨くだけに集中できる立場ではない。
そこにはまだ5歳の息子・勸玄くんの存在があった。
1人5役に挑んだ覚悟の舞台
4月下旬、歌舞伎座での舞台。
海老蔵さんは1人で五役を演じ分け、さらに登場人物にはこれまでにない斬新な解釈を加えた。
そこには海老蔵さんの信念があった。
「荒らす」
伝統文化というのは変えてはいけないというのは基本。
しかし、荒らさないと新しいものはできない
現代に歌舞伎が受け入れられ、発展していくためには
ただ、変えずに残すだけではなく、荒らして新しい畑を作っていかなくてはならない
より深く、より大きく・・・
現代という時代に対する自分の存在の位置づけというものを常に考えていた。
歌舞伎の家に生まれて
わずか3歳で「歌舞伎役者になる」と父に言ってしまったという海老蔵さん。
そこからは師匠と弟子として厳しい毎日が始まった。
その日々はつらく、楽しいものではなかった。
しかし、海老蔵さんの息子・勸玄くんは芝居が楽しいと言う。
パパとのお稽古は楽しい。
「(パパは稽古中)怖かったりもしない」と、記者からの質問に答える勸玄くん。
7月の舞台では「三法師」と「光の君」を演じた。
海老蔵さんは言う。
歌舞伎役者は技術も大切だが、
「家柄の香り」「雰囲気」をどうやって身につけていくのかが重要である。
それは子供の時の環境から身につけること。
息子・勸玄くんと挑む大舞台へ向かう。
「人を残す」
25日間の舞台を終えた翌日、麗禾ちゃんの誕生日会と勸玄くんのお疲れ会を屋形船で催した。
子供らしいあどけない姿を見せる勸玄くん。
海老蔵さんは言う。
自分にとって1番重要なことは「人を残すこと」
市川海老蔵を見ることはこれまでの日本人の歴史とこれからの未来を見ることでもある、そんなことを感じたプロフェッショナル仕事の流儀でした。
感想
2019年1月14日に日本テレビでお正月恒例の海老蔵一家に密着したドキュメンタリー「市川海老蔵に、ござりまする 2019」が放送されました。
日テレのドキュメンタリーでは勸玄くんの成長に大きくスポットを当て、親子で一緒の映像も多く、子供たちを想う海老蔵さんのやさしいまなざしが印象的でしたが、こちらのNHKの「プロフェッショナル流儀」では、350年という歴史を背負う市川宗家としての重責、厳しさ、覚悟が強く印象に残るドキュメンタリーとなっています。
歌舞伎の伝統を受け継ぎながらさらに発展させていくという責務を負った歌舞伎役者の孤独な挑戦が胸に迫ります。
私はこの「プロフェッショナル仕事の流儀」の海老蔵さんの回を2018年の放送で1回、そして2019年1月14日の日テレのドキュメンタリーを見た後にまた、動画で1回見ましたが、特に2回目を見たときはより胸に深く迫るものがあり、涙が止まりませんでした。
父としてのやさしさと厳しさ、その両面で子供を見つめ、歌舞伎を支え発展させていく海老蔵さんの姿が印象に残りました。
まさに名作回だと思います。
動画を見るには？
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