2019年8月11日(日)放送のNHK「目撃!にっぽん」は戦後74年が経っても未解決の北方領土問題について取り上げた「遠すぎる郷土~北方領土 元島民の歳月~」が放送されました。
【11日午前】北海道で暮らす80歳の古林貞夫さん。故郷に帰る見通しが立たずに、戦後74年を迎えようとしている。若い世代は、その思いをどう受け止めていくのか。
#目撃にっぽん は、11日(日)午前6時10分から放送予定。語り #吉岡里帆 さん。[総合]
番組Dからのメッセージ→https://t.co/Vb3xMBs1ht— NHKドキュメンタリー (@nhk_docudocu) 2019年8月9日
放送・見逃し配信
放送
2019年8月11日(日)午前6時10分~
再放送
現在、再放送予定はありません。
見逃し動画
配信は終了しました。
放送内容
根室半島の付け根にある湖。
ここで漁をしてはたらく古林貞夫さん(80歳)
貞夫さんの故郷は国後島。
故郷に帰る見通しが立たずに、間もなく戦後74年を迎えようとしている。
これまで根室半島から見える国後島を見ながら漁を続けてきた。
第二次世界大戦末期のロシア軍は北方領土を占領した。
貞夫さんたちは写真1枚持ち出すこともできず、島を後にした。
あれから70年。今も国後島はロシアによる実効支配が続く。
島にある墓にさえ訪れることができない。
これまで、ふるさとを返してほしいを訴えてきた国後島の人々。
しかし、平均年齢は84歳を超え、貞夫さんはふるさと思い後の世代へ伝えていきたいと思っている。
これまで子供にはあまり故郷のことは話してこなかった。
貞夫さんは息子に抱えてきた思いをどう話せばいいのか考えあぐねていた。
長男は52歳、15歳で根室を離れ、東京で暮らす。
貞夫さんは長男と初めて国後島を訪れた。
そこで長男が見たのはすでに島で生活を築いているロシアの人たちの姿だった。
複雑な思いを抱いたと言う。
今、若い人たちに自分の体験を伝える活動をしている貞夫さん。
もし国後島が日本に返還されたとしても「ロシアの人々と一緒に住んでもいい」
「今住んでいるロシア人の人の故郷を自分たちが奪うことはしたくない」と語った。
そんな貞夫さんの話を聞いた19歳の女の子が描いた絵は日本人とロシア人が仲良く暮らしていくイメージだった。
視聴して
今、多くの人とって、特に若い人には北方領土の問題は実感として身近に感じられる問題ではないかもしれません。実際に当事者の貞夫さんも息子とでさえ温度差を感じていると話しました。しかし、このように故郷を追われ、戦後74年たった今も住んでいた地域に足を踏み入れることもできない人々がいて苦しんでいるという姿を見て、今後は、北方領土のニュースを見るたびに私は貞夫さんたち故郷を追われた人々の苦しみを思い出すと思います。貞夫さんの「ロシアの人々と一緒に住んでもいい」という言葉。故郷を奪われた苦しみが深いからこその言葉だと感じました。
配信は終了しました。
※この記事の情報は2019年8月15日時点でのものです。最新の配信状況はU-NEXT公式サイトでご確認ください。