2月24日(日)夜9時からNHKスペシャル「大往生~わが家で迎える最期~」が放送されました。
【24日夜】「人生の最期をわが家で」という願いをかなえようと、奔走する小堀鴎一郎医師80歳。患者はみな80代以上。いわば“老老医療”。かける言葉は友人同士のよう、患者本人だけでなく家族とも等身大で向き合う。それぞれの人生のしまい方。[総合]
#NHKスペシャル https://t.co/CosVSYrHk4— NHKドキュメンタリー (@nhk_docudocu) 2019年2月24日
観る前は少し気が進まなかったのも確かです。タイトルからして見ていてつらくなるような内容が想像できたから。
でも想像以上の内容に言葉を失いました。とにかくすごい内容でした。
以下では放送内容とともに再放送予定や見逃してしまったという方のために見逃し配信の動画の視聴方法などについてご紹介いたします。
放送日時・再放送
放送
2019年2月24日(日)午後9時~
再放送
3/1時点では再放送の予定は発表されていません。再放送日時は突然発表されることもありますので、NHK番組表などをこまめにチェックすることをおすすめいたします。
またこちらでもわかりましたら更新いたします。
追記:最新再放送情報
2019年4月11日(木) 午前0時55分~
見逃し動画
見逃し配信についてはすでに配信がスタートしています。
放送日より2週間の期間限定で配信します。(3/10まで)
以下にお得な視聴方法を紹介していきます。
NHKスペシャル「大往生~わが家で迎える最期~」は動画配信サービスU-NEXTで1話216円で視聴することができます。その際U-NEXTが初めての方は以下のリンクより会員登録するとレンタル視聴に使える1000円分のポイントがもらえます。
※NHKスペシャル「大往生~わが家で迎える最期~」の配信は終了しました。
放送内容
「人生の最期を自宅で迎えたい」
しかし、現実は自宅で最期を迎えるのは8人に1人。
患者の超高齢化、介護者の疲弊により
自宅で最期を迎えることが難しくなっています。
そのような中、患者の「最期を自宅で迎えたい」という思いを叶えようと
在宅医療に奔走する医師がいます。
小堀鴎一郎医師・80歳
祖父は森鴎外
以前は、東京大学病院の外科医として活躍していましたが、退職後、埼玉県新座市の病院に勤務し、以来在宅で患者をみることに力を入れてきました。
小堀医師が診るのは80歳以上の高齢の患者。
小堀医師自身も80歳という高齢者であり、まさに「老老医療」です。
認知症の高齢者の患者
まず出てきたのは認知症を患っている90歳の患者。
診察に訪れた小堀医師に対して暴言を吐きます。
これが毎日だったら、家族はどれだけ消耗するだろう?
家族の危機的な疲労。
小堀医師はそこまで気にかけています。
2人の親子
そのような中、小堀医師がもっとも気にかけている親子がいました。
末期がんを患う84歳の父とその父を介護する全盲の47歳の娘・広美さん。
現在、2人暮らし。
幼いころ視力を失った娘を両親は一生懸命育ててきました。
しかし、8年前に妻が脳梗塞になり、広美さんと妻の世話を一人でやってきた父のちかぞうさん。
妻を亡くした後、ついに倒れてしまいました。
末期の肺がんでした。
今まで自分を世話してきてくれた父。
自身が目が見えないにもかからず、在宅で介護している理由について、
病院で病名がわかったときに在宅で治療するか、入院するかと聞かれた父が
「不自由な娘がいるので、入院はしたくないです」
と答えた。その父の気持ちを叶えたいからだ、答えました。
診療以外の日も、2人の様子を見に行く小堀医師。
「朝起きたら(お父さんの)顔をさわってね。冷たいこともあるから。」
と事前に広美さんに伝えます。
今はそんなことないと思うだろうけど、そういうこともあるからね。
103歳の女性患者
103歳の母を70代後半の息子夫婦が老老介護をしています。
息子は母の「自宅で最期を迎えたい」という思いに応えようとこれまで一生懸命介護をしてきました。
しかし、認知症が進み、最近では夜中に大声を出すことも多くなってきました。
介護する家族の疲れが以前よりも増してきていることを小堀医師は気付いていました。
そこで医師はショートステイを提案。
しかしこれまで母の想いに応えようとがんばってきた家族にとってそのことを母に伝えるのは難しいことでした。
結局はショートステイを繰り返し、施設に入所することに。
しかし、家族は当日になってもそのことを母に伝えることができていませんでした。
小堀医師が母にそのことを伝えました。
「私がいることで家族が大変なんだ。そんなことわかっている」という母。
そんなことを言える103歳はあなただけだよ。と医師。
入所した3か月後がんがみつかり病院で亡くなりました。
自宅で迎える最期
ある日、広美さんから
父の反応がない。と小堀医師のもとに連絡がきました。
呼吸はあるものの、話しかけても返事がないのだと言います。
「これが最期だね。」
それを聞いて広美さんは、お父さんが足が痛いというようなことを言ったときに、
お父さんに対して「そんなこと言わないで」と泣いちゃった。
泣かなければよかった。
そう言ったときに小堀医師が
笑ったり怒ったりそれが当たり前なんだよ。それが家族なんだよ。
最期にあらたまってお世話になりましたなんて言わないないよ。
いつもどおりにすごしたんだよ。
とそのような意味の言葉を広美さんにかけていて、
その言葉がすごくやさしいな~と思いました。
そして娘さんが最後に息をひきとるのを確認。
まさに大往生でした。
今回のNHKスペシャル「大往生~わが家で迎える最期~」は超高齢化社会の到来、介護者の疲弊、という普遍的な内容や問題提起をしながらもただそれだけじゃない内容でした。
それぞれの家族の姿、そして医師の姿
が心に残りました。すさまじい番組でした。この番組を見れて本当によかったです。
※配信は終了しました。
※この記事の情報は2019年2月25日時点でのものです。最新の状況はU-NEXT公式サイトでご確認をお願いいたします。