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NHKスペシャルの再放送・動画配信

NHKスペシャル 平成史「山一証券破綻の深層」を観て。再放送と動画の視聴方法も紹介。

もうすぐ終わろうとしている平成という時代。

平成30年の歴史を象徴する出来事を振り返るNHKスペシャル「平成史スクープドキュメント」の第2回は「バブル 終わらない清算~山一証券の破綻の深層」が放送されました。

放送内容の概要や視聴した感想、再放送・見逃し動画について紹介します。

再放送について

番組は2018年12月2日(日)午後9:00に放送されました。
再放送もすでに放送済みで現在のところ予定はありません。

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山一証券の自主廃業

1997年11月24日、大手証券会社「山一証券」が自主廃業しました。
2700億円もの損失を隠蔽したうえでの破綻でした。

当時テレビ映像でも何度も流れた当時の山一証券野澤社長の

「私らが悪いんであって社員は悪くありませんから」

という号泣会見はあまりにも有名です。

久しぶりにこの会見を観て、私はすっかり忘れていたあることを思い出しました。

実は1997年の4月、まさに山一が自主廃業した月の半年前の4月、私の知り合いが新卒で山一証券に入社したのです。すごく美人で清楚な雰囲気の女性で、山一証券(大企業)に就職できる人はやはりこういう人なんだろうな~と納得した覚えがあります。まわりからも山一に入社が決まった時は、すごいね~なんて言われていたのですが、その後、11月に山一證券が自主廃業。まさかの入社半年で職を失う事態になってしまったのです。

親しい人ではなかったので、その人は一体その後どうなったのかもわからず、今となっては知るすべもありませんが、この映像を見ながら今なにしているのかな~とそんなことを思い出しながら見ていました。

とにかく大企業ですから、私の知り合いのような新卒社員を含めた7500人もの社員の運命を翻弄し、さらに株主、社会全体へと多大な影響を与えた出来事でした。

重要人物が取材に応じる

号泣会見をした当時の社長・野澤正平さんは現在80歳となり健在だそうです。

今回NHKは野澤さんにも取材を申し込んだそうですが「もう終わったことだ」として固く口を閉ざしたままでした。

しかし、社長にこそ話は聞けなかったものの、番組に出てくる人物は事件にかかわった超重要人物ばかりです。

これまで固く口を閉ざしてきた関係者から今になって(というか今になったからこそなのかもしれませんが、)ここまでの証言が得られたことは本当にすごいことだなと思いました。

番組では「破綻を招いた」といわれる人物がはじめて取材に応じたのです。
顔出しNGという条件です。

それは経営陣の指示で莫大な損失を隠蔽した張本人。
損失隠ぺいの手法を考えた人物です。

今でも当時のことを考えると言います。

「会社を生き残らせることが優先すべきことだ」

と自分に言い聞かせてやってしまったと話しました。

他にも番組では長年口を閉ざしてきた当事者が初めてその真相を明かしました。

・事件を知る元山一証券社員
・野澤社長の側近だった人物
・山一証券幹部
・日本銀行局長
・山一に自主廃業するようにせまった旧大蔵省の官僚
・山一を救済しないと決断した大蔵省証券局業務課長

などキーマンが次々と登場します。

しかし、どの人物にも共通する認識が「山一を救う手立ては何1つなかった」ということです。

株価の下落で損失が膨らみ、押しつぶされそうになる社員。
だれもがこのままではいけないとわかっていた。

それでもだれも社長にはものを言うことができなかった。

しかし、当時役員は責任をお互いに押し付けあうばかりだったと言います。

社長が決定したことに逆らえないのは当然の認識

・問題の先送り
・隠蔽体質
・責任の押し付け合い

20年たった今も企業では同じような問題が発生しています。

なぜそんな巨額な損失があったにもかかわらず、問題を先送りしてしまったのでしょうか?

それは、

このままずっと隠し通して、そしてどこかで相場が反転してよくなってくれないか、

期待する気持ち

株価が上がれば損失解消できる。

右肩上がり神話に一縷の望みを託す気持ちです。

しかし、それは楽観でしかありませんでした。

バブル絶頂からの暗転

山一が廃業する7年前の平成元年。

日本はバブルの絶頂期でした。

だれもが浮かれていた時代。

しかし、わずか3年後に相場が反転します。

平成3年。証券会社の損失補てんが発覚。

バブル期、企業に高い利回りを保証し莫大な資金を集めていた証券会社。
しかし、株価が急落。大きな損失が発生。

企業側に穴埋めを迫られていた証券会社はその損失を補填します。
その額は1700億円を超えました。

山一証券も損失を隠し続けることを選択しました。

「何かうまい方法を考えてくれないか?」

そして作られたのが隠ぺい工作をおこなう極秘チームでした。

飛ばしをさらに複雑にした手法。

しかし、やらなければ山一が破たんする

「会社のために」という名目のもと

自分に言いきかせてきた元社員。

この時から破たんまでは6年でした。

大蔵省に出向いて相談を持ち掛け、このままなんとかなるのではないか、淡い希望を抱いていた社長ら。

しかし、破綻の10日前から事態は急変。
破綻に至るまでの内幕を当事者たちが初めて語りました。

山一証券が自主廃業したのが平成9年。
その後日本は失われた20年、長期低迷に苦しむことになりました。

この動画を見て学べること

問題の先送り

問題を見て見ぬふりとすること

問題が大きければ大きいほどありえない楽観論や期待に望みを託してしまう人間の愚かさ

山一証券の破綻とは規模は違えど人間ならだれもがそのような考えをしてしまった覚えがあったり、そのような愚かさを持っているのではないでしょうか?

最後に、2018年3月まで日本銀行で副総裁を務め平成の金融の激動と向き合い続けてきた方が語った言葉

見たくない現実でも直視する目をもつこと

常に最悪を想定しあらかじめ策を考えておくこと

そして、

最悪を起きないことを祈るだけというのは文字通り最悪だ

という言葉が印象に残りました。

平成の象徴ともいえるバブルとその崩壊をまさにあらわす見ごたえのある動画でした。

山一証券の破綻の真相について興味のある方は一見の価値ありかと思います。

配信は2020年11月27日まで

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※この記事の情報は2019年3月7日に更新しました。配信状況は変更となる場合がありますので、ご了承ください。

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