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NHK BS1スペシャル

NHK BS1スペシャル「三島由紀夫×川端康成 運命の物語」再放送と動画の見逃し配信

2019年6月23日(日)のNHK BS1スペシャルは「三島由紀夫×川端康成 運命の物語」が放送されました。

三島由紀夫と川端康成

師弟関係にあった二人

自衛隊に乗り込みクーデターを呼びかけた末、割腹自殺した三島。
その2年後、ガス自殺した川端。

2人の間に複雑な感情があったことがわかった。

知られざる運命の物語

再放送・見逃し配信

放送
NHK BS1
2019年6月23日(日) 午後10時~

再放送
2019年6月24日(月) 午後1時~
2019年6月29日(土) 午前10時~

見逃し配信
配信は終了しました。

放送内容

「仮面の告白」「金閣寺」、戦後を代表する傑作を生み出した三島由紀夫
「伊豆の踊子」「雪国」、日本の美を抒情的に描いた川端康成

2人の作品に魅せられ、多くの舞台を手掛けてきた宮本亜門さん

宮本さんは、番組の制作期間中にがんが見つかり、手術を行った。
がんになり、生きることの意味を改めて考えるようになったという宮本さん。

2人の大先輩がどのように生きたのか知りたい。
素顔をよく知る人を訪ねた。

文豪の素顔

2人を直接知る瀬戸内寂聴さんを訪ねた。

三島との出会いは20代の頃

すでに文壇で華々しく注目を集めていた。
ファンレターを出したら、あなたの手紙は面白いからと返事がきた

上京したらすぐ遊びに来いという。
目がギラギラしていて獣のようだった。普通の人間の目じゃない

一方、川端
彼の後には、若い綺麗な女が列をなしてついていたという。
かわいいきれいな女の子じゃないと知らんふりをしているのだという。

人間味あふれる2人。

小説家としての原点

二人の原点はまったく異なる。

官僚で裕福な家庭に生まれた三島
病弱でか細く、おままごとばかりしていた。

幼いころから小説を読みふけり、10代の頃から文才を発揮。

昭和20年、二十歳で召集令状。誤診され徴兵を免れた。
徴兵にいかなかったことが三島の運命を決定づけたと作家の平野啓一郎さんは考える。

一方、明治32年 大阪の医者の家庭に生まれた川端。
2才までに両親を亡くし、7歳のときには祖母、10歳には姉、14歳には祖父も他界

天涯孤独となった川端は文学に生きる道を求めた

師弟からライバルへ

1960年代、日本人初のノーベル賞受賞に期待が高まっていた。
2人はともにノーベル賞候補に。

それにより2人の関係に変化が生じてきた。

2人の間で何があったのか?

2019年1月、50年の時を経てノーベル賞の選考資料が初めて公開された。

川端が日本人で初めて文学賞を受賞した1968年、実は三島も候補だったことが明らかになった。

番組の取材で、ノーベル章をめぐる生々しいやりとりがあったという証言を得られた。

三島は川端に呼ばれて

「君はまだわかいから今回は譲ってくれないかと頼まれた」

そういうことを言われたことがショックだった。

2人の距離は圧倒的に離れていった。

死の真相

三島はその2年後に割腹自殺。

なぜ死を選ばなければならなかったのか?

「文豪として死ぬか英雄として死ぬか」

という言葉を残した三島。

その2年後に川端がガス自殺する。
当時不眠に悩まされていた川端は、文章を書くことができなくなっていた。

2人の続けての死。

小説家として生き切った結果だったと寂聴さんは言う。

書けなくなったら自分の生きている価値はない。

2人の生と死を通して見えてきたものとは?

2人の死を知ったことで創作に打ち込む覚悟を決めたという宮本さん。

瀬戸内寂聴さん、岸惠子さん、当時の編集者、など豪華証言者へのインタビューを通して、2人の間の複雑な関係を探る。

非常に見ごたえのある内容でした。

※この記事の情報は2019年6月24日時点でのものです。最新の配信状況はU-NEXT公式サイトでご確認ください。

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